ご挨拶

理事長挨拶

一般社団法人国際個別化医療学会 理事長 阿部 博幸

 2013年5月25日(土曜日)、第16回国際個別化医療学会学術集会を、国際食品機能学会会長 細川 淳一会頭のもと、宮崎市の一般財団法人個別化医療振興財団「個別化医療保養施設アスクレピオン」において開催できますことを、皆様方に深く感謝申し上げます。

 第16回学術集会はメインテーマを「パーソナライズド・メディシンの実践-アレルギー・がん・認知症の治療戦略」とし、現在、個別化医療の手法が実践されている「アレルギー・がん・認知症」などの疾病に焦点をあて、臨床応用のための研究や最新のアプローチ、現代病理学の果す役割、さらには個別化医療を取り巻く医療行政の現状を取り上げてまいります。
昨年の山中伸弥教授のノーベル医学生理学賞受賞によって、医学会のみならず日本社会全体のVisionを語る上で、「再生」の二文字がキーワードとして頻出しております。厚生労働省の平成25年度特別重点として「医療イノベーション5か年戦略の着実な推進」体制が組まれていることは周知の事実ですが、その中に、「再生医療の推進」とともに「個別化医療の推進」が明記され、今年度予算が組まれ実行に移されます。いよいよ「個別化医療」をめぐる官民をあげた動きが活発になってまいりました。本学会が目指す「個別化医療の実現」はもはや聞きなれない言葉ではなくなり、再生医療と肩を並べるキーワードとなっております。そのような環境下、本学会はこれからも個別化医療の深い理解とさらなるステップへの前進に寄与してまいります。
本学会は、昨年末、「個別化医療テキストブック」を発刊いたしました。すでに座右の書として活用されている先生方もいらっしゃるでしょう。一人でも多くの学会員、研究者や医療従事者の方々に一読してもらい、知見を広げ、個別化医療の理解を促す良き機会となれば幸甚です。

 さわやかな5月、美しい海と山に恵まれた九州宮崎の地で、交流の輪が広がり、活発な学術集会が展開されることを期待しております。
本学会員の多くの先生方のご参加はもとより、これからの日本の医療を担う若い医師やコメディカル、学生をはじめ医療に携わる幅広い方々のご参加を心よりお待ちしています。

会頭挨拶

第16回国際個別化医療学会学術集会 会頭 細川 淳一

 この度、第16回国際個別化医療学術集会の会頭を仰せつかりまして誠に光栄に存じます。
 第16回学術集会は、一般財団法人個別化医療振興財団(旧名称:一般財団法人国際統合医療財団)の林成次理事長のご理解とご協力を得まして、東京を離れ九州宮崎の地「個別化医療保養施設アスクレピオン」にて開催されることになりました。
 宮崎といえば、天孫降臨の聖地として、またかつては新婚旅行のメッカとして有名でしたが、今もって日南海岸など風光明媚な観光地としても知られております。この度の学術集会が開催されます宮崎市田野町は宮崎市の郊外にある大変閑静な所でございますが、今後における個別化医療の大いなる進歩・発展のため是非多くの先生方にご参加いただき、特別講演や研究発表を通して論を交え、明日への貴重な道しるべとならんことを期待している次第でございます。
 今回の学術集会においては『パーソナライズド・メディシンの実践-アレルギー・がん・認知症の治療戦略』をメインテーマとして開催されますが、それぞれの専門の先生方による大変興味深い特別講演が期待されます。また行政の立場から個別化医療における自由診療の役割についての講演も期待されるところであります。
 ご存知のごとく、個別化医療においては、遺伝子情報の解明に基づき、個々の患者に最適な治療法を提供することが大きな役割の一つとされていますが、そのために遺伝子検査、遺伝子診断などに基づく医療が本格的に実践される方向に来ております。しかし真核細胞内に存在するDNA及びタンパク質等の複合体であるエピジェネティックな問題等の解明も殆ど進んでいないため、これらの研究と解明を急ぐことも重要な課題となりましょう。また、個別化医療に必要な知識や技術を有する医師の養成と教育も必要であると思います。
これらの研究や医療体制の進歩・発展により、将来発症が予想される患者の発見や予防、更には治療が可能になる等、その期待は極めて大きいといえましょう。
 かかる意味においても、国際個別化医療学会の果たす役割は極めて大きく、人類の健康と安寧及び福祉のために心を一つにして研究とその実践に励もうではありませんか。多くの先生方のご参加をお待ちしております。

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