国際個別化医療学会

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設立趣意書
国際統合医学会 (ISIM) 設立趣意書
私たちの生命をサポートする医療は人類の文明とともに発展し続けてきました。特に産業革命以後の近代における医療の発展には目覚ましいものがあり、死亡率の低下に伴い人口増加そして未曾有の経済発展へと、世界のありように影響を与えてきたと言えます。しかしその一方で、近代における医療の発展過程において人体を臓器別に細分化し研究を進めていった結果、ひとりの人間全体を診るという視点を失ってきたことによる現代医療の行き詰まりにも直面してきています。検査漬け、薬漬けの診療や、満足のいかない医療のためのドクター ショッピングなど。

医療とは本来、個人個人の健康維持や回復のために心と身体の両面から包括的に分析し、解決しようとする全人的なアプローチが必要です。このような真に個々人に有益な医療を実現するためには、さまざまな枠組みを取り払い、現代医学のみならず東洋医学、最先端医学や伝統医療も含めた各界の叡智を国際的に収集統合して考える医療の実現が急務であると考えます。

私たちはこのような観点から、統合医学確立の重要性を認識し、これからの医療のために貢献しようとする同志に、その研究、技術そして実践を推進する場を提供すべく 1999 年、国際統合医学会 (当時の名称:国際統合未来医学会) の設立を決意いたしました。本学会においては、医療に携わるあらゆる分野の人が医について深く探求、研究を行い、その技術や成果を共有し、人類の生命に貢献し、今後の医療界の発展に寄与することを目的とします。

本学会が掲げる「個々人に最適な医療」、「テーラーメイドの医療」そして「現代医学と伝統医学の融合」といった個の医療 (パーソナライズド・メディシン) の実現にとって更なる目標は、点から面への展開と考えます。各施設や医療機関にはそれぞれの分野での特徴があり、それらが相互に連携し合い特徴を生かすことで、最終的に理想的な統合医療を形成してゆくと考えます。医療、保健、福祉、介護、教育、行政が多面的かつ三次元的フレームワークの中で、単独では成し得ない成果を継続的に共有し続けることが必要と考えます。本学会では、統合医学とは常に進化発展を続けることができる有機体として機能すべく、多方面での協調関係の重要性についても認識しています。

このような国際統合医学会の考える統合医学のコンセプトが多くの人々の賛同、参加そして活動を通して、広く人類の生命に貢献し、複雑化する世界の医療界に新風を送り確かな未来を築く役目を担うべく、ここに一般社団法人国際統合医学会の設立を発起する次第です。
2008 年 12 月 1 日
発起人・代表理事 阿部 博幸
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