ご挨拶

理事長挨拶

一般社団法人国際個別化医療学会 理事長 阿部 博幸

 2017年10月28日(土曜日)、第23回国際個別化医療学会学術集会を、順天堂大学医学部 免疫学 特任教授/アトピー疾患研究センター長 奥村 康 会頭のもと、東京都港区 品川フロントビル会議室において開催できますことを、皆様方に深く感謝申し上げます。第23回学術集会はメインテーマを「免疫が挑むPrecision Medicineの最前線-がん・自己免疫疾患・アレルギー疾患」といたしました。
 Science誌が2013年のブレークスルー・オブ・ザ・イヤーにCancer immunotherapyを選んでから3年あまり、免疫学に対する医学界の視線は冷静さを取り戻しつつありますが、日々研究や臨床にたずさわっておられる先生方にとっては、ようやく確信をもって議論ができる環境を獲得したと言えるのではないでしょうか。分子免疫学的研究の進展はまさしく個別化医療の進展そのものです。満を持して、奥村 康先生に会頭をお願いしましたところ、素晴らしいプログラムを企画してくださいました。参加者の皆様の熱く深い議論を期待しております。
 多くの会員の皆様のご参加はもとより、これからの日本の医療を担う若い医師や研究者、コメディカル、学生をはじめ医療に携わる幅広い方々のご参加を心よりお待ちしています。

会頭挨拶

第23回国際個別化医療学会学術集会 会頭 奥村 康

 この度、国際個別化医療学会理事長の阿部博幸先生の御指名で、第23回の学術集会のお手伝いをする運びになりました。本学会は古くから理事長の下で、その時代に即したテーマで年一回開催され、多くの主に臨床に携わる先生方の関心を集め有意義な討論の場を提供してきました。
 今年は、免疫に関連した題目を中心に幅広く演者の方々に最新の情報をお話し願うことにしました。一口に免疫と言いましても幅広く、近年の分子遺伝学的な免疫機序の解明は日進月歩であることは御存知の通りです、
 今回は臨床的立場から、昨今の免疫関連疾患からがん治療における免疫学の進展を踏まえたその治療法への応用等に焦点をあてて話題を提供していただくことにしました。
 免疫に関しては大規模なゲノムワイド関連解析(GWAS)により、例えばSLE等の感受性遺伝子が明らかにされています。これらの遺伝子の機能解析も踏まえ、病態に関わる分子を標的とした生物学的製剤の台頭もが大きな進展であります。しかし、免疫病の病態は不均一性で重症度や活動性も多様であり、大切なのは個々の症例の治療目標のための治療の選択であり、それはまさに本学会のテーマに適するものであります。多くの難病を包含する自己免疫疾患もその予後は近年極めて改善し、予後不良の疾患から慢性疾患へ変わってきました。桑名先生には、その専門領域からの御経験を基に話題を提供していただきます。成田先生には、最近話題の多い主に一型アレルギー疾患に関して、解り易くその治療法の進展を話していただきます。
 最近一般の方も関心の深い癌の免疫療法に関し、細胞治療に関して最もup dateな話題を中沢先生にお願いし、プラクティカルセッションでも松下先生に座長をお願いし、いくつか試みられている生物製剤を用いた癌の免疫治療法等の現状と問題点に関して、その専門の方々に話題を提供していただきます。きっと皆さまの熱い意見交換が期待されます。
 ランチョンセミナーでは、リウマチを主に昨今の抗体治療薬の革命的な進展を西岡先生に解説いただきます。加えて細胞治療や再生医療に関し厚労省側より見た制度上の問題点を、最近までその現場で働いておられました飛田先生にお話し願う予定です。
 会場である品川フロントビル会議室で、皆様にお会いできますことを楽しみにしております。

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