第27回国際個別化医療学会学術集会

ご挨拶

会頭挨拶

第27回国際個別化医療学会学術集会 会頭
お茶の水健康長寿クリニック 院長 白澤 卓二

 この度、第27回国際個別化医療学会学術集会会頭を拝命しました「お茶の水健康長寿クリニック」院長の白澤卓二です。
新型コロナウイルス 感染症により学会活動が制限され、オンラインでの学会開催やハイブリット型の学会運営を余儀なくされて2年が経過しました。
東京でも例年通り桜が開花し春が訪れ、まん延防止等重点措置が終了しました。次第に日常生活が元に戻りつつあります。学術集会が予定されています本年11月の新型コロナウイルス感染の感染状況は予測できませんが、感染が落ち着いていれば、会員の皆様に会場でお会いして活発に議論できる集会になることを切に願っています。
 今年の学術集会のテーマは「長寿社会における個別化医療」を取り上げました。皆様もご存知の様に、日本の平均寿命の延伸は高齢化社会を生みましたが、同時に要介護高齢者も増加しました。要介護高齢者の増加は介護費用の増加のみならず、介護する側のマンパワー不足、介護サービスの需要の急速な拡大、介護事業所の需要拡大といった社会的問題を提起しています。
 今回の学術集会では、認知症に対する取組に関して、国際個別化医療学会がどの様に社会貢献できるかを皆様と一緒に議論をしていきたいと考えプログラムを組みました。認知症の中でも特にアルツハイマー病、レビー小体病、前頭葉側頭葉型認知症の最新の知見を第一線の臨床や研究で活躍している先生方から問題を提起してもらう予定です。また、午後のセッションでは「疾患の制御と実践」をテーマに、長寿社会におけるがんの治療戦略や高齢期のQOL(生活の質)や人生の質を担保するための個別化医療のあり方に関しても活発に議論していきたいと思います。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げています。

理事長挨拶

一般社団法人国際個別化医療学会 理事長
阿部 博幸

2022年11月6日(日曜日)、第27回国際個別化医療学会学術集会を、お茶の水健康長寿クリニック 院長 白澤 卓二 会頭のもと、東京都千代田区神田三崎町 コンフォート水道橋において開催できますことを、皆様方に深く感謝申し上げます。

第27回学術集会はメインテーマを「長寿社会における個別化医療-疾患の制御と実践」といたしました。
2020年の統計によれば、日本の65歳以上の高齢者人口は約3,617万人。総人口に占める割合は28.7%で、この内、認知症有病率は16.7%、6人に1人が認知症有病者と推計されています。
高齢化が進む日本にとり、健康寿命の延伸は喫緊の社会的課題です。現役世代の負担上昇を抑えながら、安心・安定的な社会保障制度を再構築するためにも、個別化医療の進展が一層重要になるとされています。
今学術集会は白澤先生が大変意欲的なプログラムを企画してくださいました。参加者の皆様の熱く深い議論を期待しております。

新型コロナウイルスの感染状況についてはいまだ先が見通せず、収束までには時間がかかる模様でありますが、当日は、多くの会員の皆様のご参加はもとより、これからの日本の医療を担う若い医師や研究者、コメディカル、学生をはじめ医療に携わる幅広い方々のご参加を切に願っております。皆様のご理解・ご支援のほどよろしくお願いいたします。

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