国際個別化医療学会誌

国際個別化医療学会誌
総説 医療の倫理向上を目指して
Towards better medical ethics
森岡 恭彦
日本赤十字社医療センター名誉院長
日本医師会参与
【要旨】
倫理は人が社会で暮らしていく上で行うべきこと,あるいはルールというべきものだが,特に医療は人の生死の問題に関わることで,それだけに医師をはじめとして医療関係者には厳しい倫理観が求められる。また倫理は個人的,非強制的性格のものであるが,人は倫理に無関心であったり,また判断に迷うこともあり,さらに出来心から倫理に悖る行為に走ることもあって,同業者団体の会員に対する自主規制やさらに法的規制も必要になる。特に,医学・医療については医師会,病院団体,医学会などの自主的努力は重要であるといえよう。
ここでは世界各国での医師の身分上の管理制度や処分の現状,医師会の倫理向上についての取り組みについて述べ,われわれ医師の努力すべき方向を考えてみる。
■Key words:患者の自律性,インフォームド・コンセント,医師団体の自律的規制,個人の自覚
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