国際個別化医療学会誌

国際個別化医療学会誌
Th1細胞治療:免疫学的理論背景と臨床への応用を目指して
大栗 敬幸1,脇田 大功2,茶本 健司1,西村 孝司1, 2
1北海道大学遺伝子病制御研究所 免疫制御分野,
2ROYCE’健康バイオ研究部門
【要旨】
腫瘍免疫の最終目標は担癌生体内における免疫抑制機構を克服し,癌特異的CTLを効率的に生体内で誘導することにある。近年,免疫バランスを制御の新たなパラダイムが提唱され,Th1 / Th2バランスだけでなくTh17 / Tregバランスも注目されているが,担癌生体内においてもIL-17やTregが免疫抑制に大きく関与していることが明らかになってきた。本総説においては,腫瘍免疫における新たな免疫バランス制御の意義,特にTGF-β,IL-6,IL-17等により制御される負の免疫抑制機構とその克服に必要となるTh1 主導免疫の免疫理論背景を概説し,最後にヒト癌の制圧を目指したTh1 細胞治療の展望を述べる。
■Key words:免疫バランス,Th1主導免疫,癌免疫抑制機構
■連絡先 北海道大学遺伝子病制御研究所 免疫制御分野
〒001-0021 北海道札幌市北区北21条西11丁目 次世代ポストゲノム棟 2 階
TEL:011-706-7546 FAX:011-706-7546
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