国際個別化医療学会誌

国際個別化医療学会誌
原著
がん統合医療におけるサプリメントのDose dependenceとその安全性の考察─南米薬用植物タベブイア・ アベラネダエ(通称タヒボ)の使用経験から─
Clinical examination of「NQ801」extracted from TAHEEBO in integrative medicine for cancer
平田 章二
平田口腔顎顔面外科 腫瘍内科 がんヴィレッジ札幌
 南米薬用植物である天然木タベブイア・アベラネダエ(通称タヒボ)から抽出された「NQ801」は,抗がん作用として,がん細胞に対する(1) 直接作用(2) 間接作用そして(3) 補助作用が研究・報告されている。そこで「NQ801」のがん患者に対する抗腫瘍効果とそのDose dependence性,さらに安全性について臨床的に検討した。
  進行がん患者4例に,「NQ801」強化エキス末2 g/dayを3ヵ月間,その後3倍量(6 g/day)を3ヵ月間飲用してもらった。
  4例中3例において「NQ801」の摂取量を3倍にすることにより,より抗腫瘍効果がみられた。しかし副作用は見られなかった。また抗がん剤を使用していた3例は,副作用を軽減しながら長期間抗がん剤治療が可能であった(腫瘍との共存)。
  今回の臨床研究により,がん統合医療においてNQ801の抗腫瘍効果が確認され,さらにDose dependence性があることが示唆された。また臨床的にNQ801(6 g/day)の安全性も確認された。
■Key words:がん統合医療,サプリメント,NQ801,用量依存性,安全性
■連絡先 平田口腔顎顔面外科 腫瘍内科 がんヴィレッジ札幌 〒004-0874札幌市清田区平岡3条6丁目1-50
TEL:011-888-5050 FAX:011-888-5050
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