国際個別化医療学会誌

国際個別化医療学会誌
症例報告
高濃度ビタミンC点滴療法で 腫瘍マーカーが正常値に 回復した癌患者 2 例と, 治療頻度と効果に乖離のある 癌患者 2 例の経験
Experience of two cancer patients of tumor marker’s recovering to normal range and two cancer patients having unbridgeable gulfs in treatment’s frequency and effect by high dose intravenous ascorbic
大島 正幸
みず乃痛みのクリニック
 抗癌剤治療が困難という理由での受診が多いなか,今回卵巣腫瘍経過観察中の患者と,乳癌術後肺転移後早期受診の患者に高濃度ビタミンC点滴療法を試み4~6回目の点滴で腫瘍マーカーが正常範囲に回復した2症例を経験した。また,スキルスの患者でCA19-9が300 U/ml台の患者2名で,1例目は75 gを週3回で合計18回にもかかわらずCA19-9は24000 U/mlと上昇,2例目は50 gを週1回で合計11回の点滴を実施後CA19-9は38.8 U/mlと減少した症例を経験した。高濃度ビタミンC点滴療法は,まだまだ未知な部分が多い治療法である。しかし,患者の食欲やうつ状態の回復,そしてビタミンC以外の抗癌剤治療との併用者の生活の質の向上にも目を見張るものがある。一方,75 g以上の点滴は点滴中の口渇と排尿回数の増加が不自然にも感じられた。今回,その考察を試みた。
■Key words:高濃度ビタミンC点滴療法,ピクノーゼ,アポトーシス,インシュリン,凝固・線溶系検査
■連絡先 みず乃痛みのクリニック 〒411-0848 静岡県三島市緑町4-11 グリーンタウンタナカ1階
TEL:055-972-8113  FAX:055-972-8113
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