国際個別化医療学会誌

国際個別化医療学会誌
臨床体験ツアー報告
バードガスタイン・ラドン浴体験ツアーに参加した日本人医師からのレポート
関口 守衛1,川嶋 朗2,水上 治2,高良 毅2,三浦 竜介2,根本 正男3
1ドイツ文化会館・赤坂関口クリニック
2ホルミシス臨床研究会
3日本代替医療法学会
わが国では放射線ホルミシスにたずさわる臨床医はどうあるべきかについて,オーストリアのザルツブルクのバードガスタイン・ラドン坑道浴を32名の日本人ボランティアと共に,1週間3回の予定で2008年10月に実地体験した結果を,単なる紀行記でなく,EBMを考慮したものとし,日本人としては最初の研究体験レポートとした。当地ではインスブルック大学のディーツェン教授らが永年にわたって培ってきた基礎的,臨床的研究を発表した成果によってバードガスタイン・ハイルシュルトン診療所として運営していたので,そのプログラムに短期(1週間;通常は3週間)ではあるが参加した。その結果,筆者はその学術的ないし,臨床的意義を知るための考えの整理ができた。つまり,わが国にはラドン温泉などがたくさんあるので,低線量放射線のみでなく,温熱療法自体にも併用効果を重要視しながら,単なる欧米の模倣でなく,日本独自の臨床のコンセンサスを作り上げ,その効果を世界にEB-CAM(EBM+相補・代替医療)精神をもって発信すべきではないかと考えた。
■連絡先 ドイツ文化会館・赤坂関口クリニック 〒107-0052 東京都港区赤坂7-5-56 OAGハウス内
TEL:03-3584-1727 FAX:03-3584-1750
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