国際個別化医療学会誌

国際個別化医療学会誌
原著
高濃度ビタミンC点滴療法の緩衝系への作用―電気痙攣療法の考察から得られる知見―
The action of high dose intravenous ascorbic to buffer system: Gift through the discussion of electroconvulsive therapy
大島 正幸
みず乃痛みのクリニック
抗酸化作用や傍腫瘍性神経症候群を検討するにあたり臨床の場での全身麻酔による電気痙攣療法(ECT)の考察は参考になると考えられます。今回,イオンチャンネルやアセチルコリンレセプターを用いての観点から,ECT施行時の頭部筋収縮,全身痙攣および心拍数増加について考察を試みました。考察の結果,ECT施行時の心拍数の増加にはイノシトール1-4-5トリホスフェート(IP3)の活性化が,頭部筋収縮には電気刺激による電位変化によるジヒドロピリジン(DHP)レセプターの活性化が,弱い痙攣には γ-アミノ酪酸(GABA)レセプターの活性化が,強い痙攣には電位変化によるP/Q型カルシウムチャンネルの活性化がそれぞれ重複し関与していると考えられました。そして,GABAレセプターはインスリンレセプターと共に静止膜電位の調節に関与し,グルコースやビタミンCは緩衝系に作用すると考えられました。
■Key words:緩衝系,抗酸化作用,カルシウムチャンネル,γ-アミノ酪酸レセプター,インスリン抵抗性糖尿病,呼吸鎖
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