国際個別化医療学会

ヨーロッパにおけるオゾン療法は，50年以上前に始まった。オゾン療法の世界への普及活動は，ドイツのMedical Society for Ozone Application in Prevention and Therapyが中心的役割を果たしてきている。15年前に日本のオゾン療法を復活・普及させるため日本医療･環境オゾン研究会が設立された。ドイツのオゾン療法技術を基盤とし導入・普及に努めている。オゾン療法の主な施療方法は，大量自家血液オゾン療法であり，その作用機構は�@免疫細胞活性化作用，�A赤血球の流動性改善・代謝活性化（血行促進作用），�B創傷治癒促進作用，�C活性酸素消去系システムの増強などが報告されている。オゾンと血液の基礎的な反応や作用機構に関する知見およびオゾン療法の安全性と禁忌について述べる。さらにオゾン療法の臨床例を紹介するとともに，普及のための将来ビジョンを述べる。

■Key words：オゾン療法，大量自家血液オゾン療法，免疫細胞活性化作用，赤血球の代謝，活性化，創傷治癒促進作用
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