国際個別化医療学会誌

国際個別化医療学会誌
原 著
薬(サプリメント)は飲まないでも効くのか?
EBMに対する批判的見解
Does it work without taking medicine or supplement?
Critical opinion to EBM
藤井 佳朗
新神戸歯科
服用の語源は古書「書経」にあるといわれ, 服に薬理作用があることを示唆している。すなわち薬物を身体に取り込まなくても, 薬効が生じる事を, 東洋人は認識していたと思われる。実際, 薬物を投与せず身体に近接させただけで, 被験者の握力に変化のみられることはオーリングテストにおいて認知されているが, 握力だけでなく, 平衡感覚や関節可動域においても変化が見られる。近年EBM(Evidence Based Medicine)による治療効果判定が盛んに行われているが, EBMにおいて上位レベルに位置するランダム化試験やコフォート試験においては, 薬物(サプリメント)は体の中に取り込まれなければ絶対効かないという前提がある。しかしながら, 物質は体に近接するだけで体を変化させるので, この前提は覆される。前提が覆される以上, EBMは治療効果を正しく評価するとは考えにくい。ランダム化試験に用いられる盲検法にしても, プラセボが身体に近接しただけで身体に変化を与える可能性があるにもかかわらず, 検証していない事もEBMの信頼性を損なう理由となると思われる。
■Key words:EBM, コフォート試験, ランダム化試験, 服用, 固有波動
■連絡先 神戸市中央区生田町1-4-24 ヨシオカビル2F 新神戸歯科
電話: 078-262-7557 FAX:078-262-7687 shin-kobe-dentalclinic@s9.dion.ne.jp
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